溶体化処理(ようたいかしょり)   [y16]

【用語の意味】

固溶化処理と同じ。合金成分を鋼中に溶け込ませた温度から急冷してその析出を阻止する方法。オーステナイト系ステンレス鋼などで耐食性などを向上させる処理。

【補足説明】
鉄鋼の熱処理で、安定なオーステナイト状態の鋼にするための処理です。急冷の度合いは鋼種や品物の大きさによって、水冷しないといけない場合や空冷でもよい場合があります。
通常購入する状態は、溶体化処理されている状態で販売されていますが、例えば、SUS304などのオーステナイト系のステンレスでは、熱間圧延で製造された後に、軟化のための焼なましされたままのものもありますし、溶体化してオーステナイト(面心立方構造)であっても、引き抜きなどの冷間加工をすると、加工誘起マルテンサイトなどのオーステナイトでない組織になったり、200℃程度以上温度を上げると、同様に、それが体心立方構造などに変化する場合があります。
これらは1000℃以上に加熱して水冷する溶体化処理をすることで、非磁性で耐食性に優れた鋼になります。


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