時間-温度変態図(じかんおんどへんたいず)  [s08]

【用語の意味】
TTT曲線、等温変態曲線、恒温変態曲線、S曲線ともいう。
オーステナイト状態から各温度に等温保持すると、パーライト、ソルバイト、ベイナイトなどに変態する。その温度ごとに変態開始と終了時間を示した点を結んで作成された図。
【関連する用語】
 恒温変態曲線  オーステンパー
【補足説明】

共析鋼のTTT曲線
この図は約0.8%Cの共析鋼の時間-温度変態図で、550℃付近で左に張り出した部分をパーライトノーズといい、これにかからないように素早く冷却して500℃以下の温度で保持すると、パーライトとは違った組織が出てくる様子がこの図に示されている。一般的には、この図にあるような組織・硬さの説明はない。
熱処理では、強靭な鋼を作るオーステンパーなどはこの時間―温度変態を使って温度と保持時間を検討する・・・などで利用されるが、一般的な熱処理説明として、焼入れ時に柔らかいパーライトを析出させないための操作や理由、恒温保持温度によって組織が変化することなどを理解するための説明などに利用される程度で、熱処理では「硬さ」「組織」の状況が求められることが多いので、連続冷却変態曲線(CCT曲線)や焼入れ性に関する曲線(ジョミニ曲線、U曲線、半冷曲線)などのほうが実用性があるが、必ず説明される内容であるようだ。
S曲線というが、この図もそうであるが、焼入れ性のいい高合金鋼では恒温に保持して変態しないものもあり、S字状にならないものも多い。


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