再結晶 (さいけっしょう)        [s01]

【用語の意味】
冷間加工などで塑性歪みを受けた結晶が、適当な温度の加熱によって、核の生成と成長で、加工前の結晶のようになっていく現象。
【関連する用語】
 回復  
【補足説明】

結晶粒の回復
上図のように、焼なまし状態の鋼を冷間加工すると、その組織は細く伸展していますが、200℃程度までの昇温によって上記の転位による回復(Recovery)があり、それ以上の温度になると再結晶(Recrystallozation) する様子が示されています。
さらに温度を上げると結晶粒が成長(Grain growth)していきます。
この温度範囲では、硬さは高温になるほど低下し、元の焼なまし状態に近づいていきますが、加工硬化によって上昇している硬さは、再結晶の時点で低下していきます。
再結晶は、結晶粒内にある亜結晶粒界(疑似的な結晶粒界)から新たな結晶が生成するとされています。
この図で、さらに温度を上げると、オーステナイト変態をする時に結晶粒が小さくなり、さらにそれ以上の温度になれば、オーステナイトでの結晶粒が成長して大きくなっていきます。オーステナイト状態で大きくなった結晶粒を小さくするのは、鍛造などの熱間加工が必要です。


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