露点(ろてん)         [r13]

【用語の意味】

雰囲気中の水分が凝縮し始める温度。浸炭炉では、これを測定してカーボンポテンシャル(炭素濃度)を管理します。

【補足説明】
浸炭は低炭素鋼(浸炭用として製造された鋼が使われる場合が多い)の表面の炭素濃度を上げて焼入れすることで表面を硬くして強度、耐摩耗性を付与する熱処理ですが、近年は、ガス浸炭、真空浸炭、プラズマ浸炭など浸炭用のガス(メタンなどの炭化水素を含む混合ガス)を炉内に入れて浸炭を行った後に引き続いて焼入れを行う「直接焼入れ」という方法がとられます。
露点は雰囲気ガスを露点計で測定します。露点計は温度と水分量を測定する方法で、数種類のタイプがありますが、浸炭時、拡散時、焼入れ時と頻繁に温度や雰囲気を変える連続熱処理にも対応できるように、プロセス型と呼ばれる、装置に組み込んで頻繁に測定できるタイプの露点計が主流です。
浸炭させるには、通常は炉内雰囲気の炭素当量(カーボンポテンシャル)を制御して品物表面が共析鋼の0.8%C(またはそれ以上)になるように炭素濃度を制御します。
カーボンポテンシャルは、熱処理温度と露点、カーボンポテンシャルの関係が既知であるので、定期的(または連続的)に露点を測定して炉内に流す浸炭ガス(エンリッチガス)の量を調節する操作をして浸炭します。


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