腐食液  (ふしょくえき)        [h24]

【用語の意味】

金属表面を観察する場合に、組織などを見やすくするために、選択腐食または着色用の薬品。多種類あり、種類や濃度、浸漬時間などによって、見え方が変わるので注意。エッチング。当社では通常、硝酸アルコール溶液(ナイタール)をよく使用する。


【補足説明】

新潟県工業技術総合研究所のHPで、貴重な写真とそれをうまく説明されている記事があるので、そちらを参照されたい。
http://www.iri.pref.niigata.jp/topics/H28/28kin4.html

そこにある①硝酸アルコール溶液が約3%ナイタールで、③が「ピクラール」と称され、これは当社でも35年ぐらい前までよく使用していたが、それ以降はナイタールを標準的に使用している。同じ腐食液で比較するのは観察の「慣れ」の問題で組織が判断しやすくなるのと、他社でもナイタールがよく使用されているのでそれに合わせたほうが良い・・・ということで、特別の技術的理由はない。
新潟県工業技術総合研究所のHPでは、きっちりと腐食後に中和処理されているが、それでも、時間を置くと見え方が変わる。当社では、時間をおいて観察する場合は、「シールピール」という樹脂スプレーで表面を保護して観察時にはそれをはがして再観察するが、それでも変化しているので、腐食してから時間をおかないで観察するようにしないといけない。
腐食により、組織の微細な部分で浸食の程度が変わり、凹凸を作ってそれを見るので、光源の配置や照度によっても変わる。近年は倒立金属顕微鏡以外にマイクロスコープなどでも観察できるしかなり画像操作ができる。何がいいのか判断できないが、熱処理や材料の可否判定などの作業は、慣れるしかない感じがする。


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