エッチング     [a17]

【用語の意味】

顕微鏡組織を見るために金属の表面を酸などで腐食すること。Etching

【補足説明】

金属の顕微鏡組織を「ミクロ組織」という場合があります。これを観察するためには、鏡面仕上げをしたのちに腐食液を使って腐食した状態を観察します。

当社では、マイクロカッター(水冷による切断といし)の切断面を#320程度の防水ペーパー(研磨紙)から順次に細かい番手に替えて、最終は#2000で仕上げた後にアルミナ懸濁液による「バフ研磨」をして鏡面に仕上げます。そしてそれを、通常は3%硝酸アルコール液(ナイタール)で目視で見ながら適当な状態にして水洗し、アルコールで表面を洗ってすぐに温風乾燥した状態で顕微鏡観察をします。

焼入れした状態の組織やステンレス鋼などでは、ナイタールでは腐食しないものもあり、王水などの強酸を使うこともあるので、腐食作業は、薬品の取り扱いや廃液処理などには注意する必要があります。
表面の鏡面程度、腐食液の種類、濃度、腐食時間などで組織の見え方が変わりますので、これらの過程は熟練や経験が必要です。

そのほか、ミクロ組織に対して、たとえばインゴットパターンや表面と中心の圧延状態を見るために「マクロ組織観察」をすることがあります。当社では、機械研磨した面を濃塩酸を水で2倍に薄めて60℃程度に温度を上げて品物を1時間程度つけて表面を洗い流して観察する・・・などを行います。
これらは、見たいものや目的によって腐食の条件を変えるので、やはり経験的な作業になります。

SKD11系統の材料の組織例 
顕微鏡組織の例を示します。

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